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文藝天国
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フィルムカメラ
Lyricist:ko shinonome Composer:ko shinonome
しゃがみ込んだ春の日差し 麻薬的快感を抱く。 磨りガラスの様な波間で浮かぶ 小さな船の上で君はいう。 「泣いた後みたいだね」 そっと君の目が服を焦がすほどに、僕を照らす。
伸ばしきった君の手が空を透いて 光を切った指の間で今日が暮れる。 風の歌う音、君の鼓動。 一つ一つを切り取って、しまっておくよ。
君の目を見つめるとき、そこに映った僕が見える。 君のこと、知れば知るほどに 僕は僕を知っていくんだ。 一瞬の涙を僕は見逃してしまう。 あとどれくらい君の咲う顔を映せるだろう。
Find more lyrics at ※ Mojim.com 覗くファインダー。君は僕の気づかぬうちに、 渇き切ったこのパレットに絵の具をくれた。 櫂は撓るほど、進むもの。 一つ一つを切り取ってしまっておくよ。
僕らだんだんと歳をとった。 たくさん泣かせてしまってごめんね。 貰ってばかりのこの心だ。 ああ、次の人生は僕が与えるから!
しわのふえた君の手が頬に触れて 冷たくなった瞼にキスを。視界が晴れる。 雨の伝う頬、君の鼓動 一つ一つを切り取って、しまっておくよ。
伸ばしきった君の手が空を透いて 光を切った指の間で僕は終わる。 これが、最後の一枚だ。君の愛だ! フィルムの切れた僕のカメラ。
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